2017.05.11
みなさんこんにちは、獣医師の軽部です。
すっかり暖かくなりましたね
ついこの間まで毎日ヒートテックを着ていたのに…
季節の流れの早さを感じる今日この頃です(;^_^A
先日、ある新しいお薬に関する院内のセミナーが行われました。
そのお薬とは、猫の慢性腎臓病に対するお薬「ラプロス」
です‼️
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腎臓は、身体にとって不必要な物質をオシッコとして体外に排出するという非常に大切な働きをする臓器です。
慢性腎臓病は、特に中齢〜高齢の猫に多い疾患であり、進行すると食欲不振、体重減少、活動量低下など様々な症状が現れます
ここからはミクロの世界の話になります…(◎_◎;)
腎臓は多くの血流を必要とする臓器であり、毛細血管というとても細かい血管が豊富に分布しています。
絶えず心臓から送られる血液が、腎臓の働きに必要な酸素や身体にとって不必要な物質を腎臓に運んでいます。
慢性腎臓病では、毛細血管や腎臓の組織に炎症・線維化・低酸素とった問題の悪循環が起き、腎臓へのダメージが蓄積されていきます…
ラプロスは、毛細血管の炎症を抑えたり腎臓への血流を確保するような働きを持ち、この悪循環を抑制することができます
またラプロスは小さな錠剤であり、多くの猫ちゃんにとって飲みやすいものとなっています
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慢性腎臓病は完治できる病気ではなく、治療の重要なポイントは
「病気の進行をいかに抑えるか」
です‼️
そういった点で、ラプロスは今後大活躍するお薬になると思われます‼️
気になることがありましたら、お気軽にスタッフまでお声かけ下さい
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