2011.05.12
まず質問です。
フィラリア症と聞いてどんな病気だと思いますか
・・・・・犬の病気???
・・・・・心臓に虫が寄生する病気???
もちろん正解です
フィラリアとは蚊が媒介し、犬の心臓に白く長い虫が寄生してしまい、突然死をも招く病気です。
しかし、この病気は「犬」だけではなく、「猫」
にも起こる病気でもあります。
感染経路は犬と同じで蚊に刺されると幼虫が体内へ侵入、血管内へと入り込みます。
ここから犬と大きな違いがあります!!
ほとんどの猫には寄生に対する生体の自浄作用があるため、多くの幼虫は死滅し、まれに成虫に発育したフィラリアが心臓へと寄生します。
死滅した幼虫は肺に炎症を引き起こし、喘息、アレルギー性気管支炎などの重篤な呼吸器障害を引き起こします。
猫のフィラリア症は診断が難しく、感染してしまうとほとんどの猫が突然死してしまい、診断できても治療法がありません
。そのため、犬と同様予防が大切な病気の一つです。
当院では、ノミとフィラリアを同時に予防できるスポットタイプの予防薬があります。もし、猫のフィラリア症について気になった飼い主さんは、是非先生に一度相談してみてくださいね。
今日のポイント
猫にもフィラリアは感染する
犬と違い、診断が難しく、治療法がない
予防が一番
レポート:佐野薫
相模原の動物病院といえば木下動物病院
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