犬が足を引きずる・歩き方がおかしいときは?相模原市で受けられる整形外科診療
愛犬が急に足を上げるようになったり、後ろ足を引きずるように歩いていたりすることはありませんか?
犬の歩き方に異変が生じたとき、たとえ元気そうにしていても油断はできません。
見た目には普段と変わらないように思えても、実は関節や靭帯、骨、あるいは筋肉や神経などに重大なトラブルが隠れている場合があるからです。
この記事では、見逃したくない愛犬のサインや、足を引きずる原因、そして病院を受診する際の目安や治療の流れについて、わかりやすく解説いたします。
相模原市周辺で愛犬の歩き方に不安を抱えているオーナー様は、ぜひ参考にしてください。

■目次
1.犬が足を引きずるときに見られる主なサイン
2.「足の引きずり」受診の準備と家庭での確認事項
3.犬が足を引きずる原因|パテラだけでなく幅広い疾患に注意
4.動物病院で行う診察と専門的な診断が必要になるケース
5.まとめ
犬が足を引きずるときに見られる主なサイン
愛犬の「歩き方がおかしい」と感じたとき、まずはどのような歩き方をしているかを細かく観察してみましょう。
代表的な症状としては
・決まった片足を地面につけずに浮かせている
・足を地面に擦るようにして引きずっている
・歩くときに頭が上下に揺れていて痛そうにしている
といった様子が挙げられます。
また、前足と後ろ足のどちらに異変があるかによって、疑われる原因の部位が異なるケースは少なくありません。
◆ 前足のびっこ(跛行)で考えられる部位
肩関節、肘関節、手首(手根関節)、肉球、爪、指の骨など
◆ 後ろ足の引きずりで考えられる部位
膝関節、股関節、腰(脊椎)、神経(椎間板ヘルニア)など
これらはあくまで一例ですが、どこに問題があるかによってアプローチが変わります。
<早めに受診したい症状・サイン>
以下のようなサインが見られる場合は、様子を見ずにできるだけ早く動物病院を受診してください。
・急に足を全く着かなくなった
・「キャン」と鋭く鳴いた直後から足を上げている
・足の関節や骨の周りが明らかに腫れている
・足を触ろうとすると、痛がって強く嫌がったり怒ったりする
・交通事故、ソファからの落下、ジャンプの後に歩き方が変わった
・爪が折れている、または肉球から出血している
・足を引きずる状態が、数日間にわたって続いている
・元気そうだが、同じ足をずっとかばい続けている
元気そうに見えても、足をかばう状態が続く場合は、関節や靭帯、骨、神経などにトラブルが隠れていることがあります。愛犬の変化に気づき、早めに動物病院へ相談する飼い主様の判断が、早期発見につながります。
「足の引きずり」受診の準備と家庭での確認事項
愛犬の歩き方に少しでも違和感を覚えたら、水面下で病気が進行しているケースもあるため「原則は早めの受診」を心がけてください。
受診前にはご家庭で以下のポイントを確認しておくと、獣医師への説明が非常にスムーズになります。
<家庭で確認しておきたいチェックリスト>
✓ その症状はいつ頃から始まったか
✓ 異変があるのは前足か、それとも後ろ足か
✓ 左右のどちらの足をかばっているか
✓ 散歩中、寝起き、ドッグランでの運動後など、どの場面で症状が出やすいか
✓ 足を気にして舐めるなど、痛がる様子があるか
✓ 過去にも同じように足を引きずる症状があったか
また、受診の際に極めて有効なのが、スマートフォンなどでの動画撮影です。
犬はデリケートな動物ですので、動物病院では緊張や興奮から、一時的にしっかりと歩けてしまうことがよくあります。
そのため、ご自宅やいつもの散歩道など、リラックスした環境で歩いている動画は、獣医師にとって大切な判断材料になります。可能であれば、正面・真横・後ろなど複数の角度から撮影しておくと、診察時に状態を把握しやすくなります。
少しでも「おかしいな?」と気づいたら、ぜひ動画撮影をする習慣をつけてみてください。
犬が足を引きずる原因|パテラだけでなく幅広い疾患に注意
「犬が後ろ足を上げて歩く」疾患というと、オーナー様にとってはパテラ(膝蓋骨脱臼)が馴染み深いかもしれません。しかし、足をかばう原因はパテラだけに限定されず、年齢や犬種、生活環境、そして痛みの出方などから総合的に判断する必要があります。
ここでは、犬が足を引きずる代表的な原因疾患をご紹介します。
<パテラ(膝蓋骨脱臼)>
トイ・プードルやチワワ、ポメラニアンなどの小型犬に比較的多く見られる先天性、または後天性の疾患です。
膝の膝蓋骨(しつがいこつ)が正常な位置から外れてしまうことで、スキップをするような歩き方をしたり、後ろ足を一時的に浮かせるような動きを見せたりします。
<前十字靭帯断裂>
膝の関節の中にある「前十字靭帯」という重要な靭帯が、部分的、あるいは完全に切れてしまう病気です。大型犬だけでなく、肥満傾向にある犬や、活動的な中高齢の小型犬でも突発的に発生するため注意を要します。
急に後ろ足を地面に着けなくなったり、膝を触ると激しく痛がったりします。
<骨折・脱臼・捻挫>
フローリングでの転倒、ソファや抱っこからの落下、交通事故、あるいはドッグランでの激しい方向転換などの後に生じやすく、どの犬にも起こりうる急性外傷です。
強い痛みを伴うため、足を完全に上げることが多く、速やかな処置が必要不可欠となります。
<関節炎・変形性関節症>
主にシニア期(高齢犬)を迎えた犬で目立ちやすい慢性疾患です。関節の軟骨がすり減ることで炎症が起き、痛みを伴います。
「朝の寝起きに歩き方が硬い」「寒い日に動きが鈍い」「散歩の後半で歩きたがらない」といった特徴的なサインが現れます。
<股関節疾患>
大型犬に多い「股関節形成不全」や、成長期の小型犬に多い「大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)」などが挙げられます。
お尻を左右に振るようにして歩く、立ち上がるのに時間がかかる、後ろ足の踏ん張りがきかないといった症状がみられます。
<爪・肉球・皮膚のトラブル>
骨や関節ではなく、足の裏に問題があるパターンです。爪がどこかに引っかかって折れてしまった、散歩中に異物を踏んで肉球を怪我した、指の間の皮膚が炎症を起こしている、といった場合にも、犬は痛がってびっこを引くようになります。
動物病院で行う診察と専門的な診断が必要になるケース
動物病院へ来院された際、以下のような基本ステップに沿って、愛犬の足の状態を慎重に調べていきます。
問診:オーナー様から症状の出始めた時期やきっかけ、過去の病歴、ご自宅の床の環境などを詳しくお伺いします。ここで先ほどの歩行動画が大変役立ちます。
歩行検査:実際に院内で歩いてもらい、立ち姿、歩き方、足の着き方のバランス(跛行のグレード)を目視で確認します。
触診:足を優しく触りながら、関節の可動域(スムーズに曲げ伸ばしができるか)、特定の部位を押したときの痛み、関節の腫れ、左右の筋肉量の差などを細かく確認します。
画像検査:骨や関節の構造的な異常を調べるため、必要に応じてレントゲン検査を実施します。
このような一般的な診察を経て診断を下しますが、中には、より高度な検査や治療が必要になるケースが存在します。
特に「症状が長引いている・繰り返す」、「重症度が高く手術などの高度な治療が必要な場合」などは、専門的な視点での見極めが極めて重要です。
当院では2013年より整形外科の専門外来を開設し、専門医の安川慎二先生(獣医学博士)をお招きして高度な外科手術から術後のリハビリにも対応しております。
現在の治療方針に迷いがある場合のセカンドオピニオンにも柔軟に対応しており、相模原市内だけでなく愛川町や座間市、厚木市などからも多くのオーナー様にご来院いただいています。
愛犬の足の不調にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院の整形外科診療についてはこちら
セカンドオピニオンについてはこちらで解説しています
まとめ
歩き方の違和感は、言葉で痛みを説明できない愛犬からの大切なサインかもしれません。
元気や食欲があるからといって様子見を続けてしまうと、早期に対応すれば症状の悪化を防げた可能性のある疾患が進行し、慢性的な痛みや歩行機能の低下につながる恐れもあります。
ほんの少しのスキップや、たまに足を気にする仕草であっても、まずは動物病院へ相談してみることが大切です。
当院は、専門医も交えたチーム医療により、これまで通り元気に歩いたり走ったりできるまで最良の治療を心がけています。「うちの子の歩き方が気になる」とお悩みのオーナー様は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
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