内視鏡 相模原市で犬が靴下やオモチャを誤飲したら?内視鏡での安全な摘出と来院目安
犬が靴下やオモチャ、タオルの端などを誤って飲み込んでしまうことは珍しくありません。
身近な物ほど気づいたときには胃や腸の奥へ進んでしまうことがあり、危険な状態に陥ることも……。
「少し様子を見よう」と考える前に、早めに動物病院へ相談することが安心につながります。
今回は、誤飲の対処法から当院でも実施している内視鏡を使った安全な治療方法までわかりやすく紹介します。

■目次
1.よくある誤飲物と起こりやすいシーン
2.誤飲かもしれない…こんな症状が出たら要注意
3.診断方法|レントゲン・超音波で位置や大きさを確認
4.内視鏡での安全な異物除去|体への負担を最小限に
5.受診の目安と応急手当のポイント
6.まとめ|誤飲は予防と早期対応がポイント
よくある誤飲物と起こりやすいシーン
家庭内には、犬が興味を持ちやすい物が多くあります。
よくある誤飲物として、靴下・マスク・布製オモチャの破片・石・とうもろこしの芯などが挙げられます。
食事の支度中、留守番中、オーナー様が目を離した隙など、思わぬタイミングで誤飲が起こることもあります。
とくに子犬期は好奇心が旺盛で、口に入れた物を確かめようとする習性があるため気をつけましょう。
「靴下の誤飲(内視鏡)」の症例についてはこちらで解説しています
誤飲かもしれない…こんな症状が出たら要注意
飲み込む瞬間を見ていなくても、次のような症状があれば誤飲の可能性があります。
速やかに動物病院へご相談ください。
・吐こうとするそぶり
・よだれが増える
・急な食欲低下
・お腹が張っている
・便が出ない、少ない
これらは胃や腸に負担がかかっているサインで、放置すると症状が悪化することもあります。
飲み込んだ物によっては粘膜を傷つける恐れがあり、無理に吐かせる行為は危険です。
ご家庭で対応しようとせず、早めに動物病院へ連絡しましょう。夜間や休日であれば、救急対応が可能な病院に相談すると安心です。
診断方法|レントゲン・超音波で位置や大きさを確認
誤飲が疑われるときは、「異物がどこにあるのか」「どのくらいの大きさなのか」を正確に知ることが何より大切です。
相談・受診の際には「何を飲んだか」「飲んだ時間」「その後の様子」を整理し、伝えていただけると診断に役立ちます。
レントゲン検査では金属や骨などが確認できますが、布やゴムのように写りにくい物は、超音波検査を組み合わせることで位置や形をより詳しく把握できます。
異物の種類や場所によっては自然に排出できる場合もありますが、その見極めは獣医師でなければ難しいものです。
ご家庭で判断しようとすると対応が遅れてしまうことがあるため、迷わずに動物病院へ連絡しましょう。
「ボールの誤飲(バリウムと内視鏡)」の症例についてはこちらで解説しています
内視鏡での安全な異物除去|体への負担を最小限に
胃や食道に異物がとどまっている場合は、全身麻酔をかけたうえで内視鏡を使って取り出す方法が選択肢になります。
お腹を切らずに済むため、身体への負担が比較的少なく、処置後の回復も早いことが特徴です。
先端にカメラがついた細い管(スコープ)を口から入れ、専用の器具「鉗子(かんし)」で異物をつかみ、粘膜を傷つけないように慎重に取り出します。
内視鏡での処置の場合、多くは日帰りでご帰宅できます。
ただし、異物が腸へ進んでしまうと内視鏡での摘出が難しくなり、開腹手術が必要になることもあります。時間が経つほど腸閉塞などのリスクが高まるため、気になる様子があれば早めの受診が大切です。
木下動物病院では大小2つのビデオスコープを備えているため、猫や小型犬から大型犬まで幅広く内視鏡での異物除去に対応できます。
こうした設備を持つ動物病院は多くないため、万が一のときに備えて受診できる病院を知っておくと安心です。
受診の目安と応急手当のポイント
「飲み込んだかもしれない」「口にしていた物が見当たらない」
そんな場合は、迷わず動物病院へご相談ください。
異物が小さくても安心はできず、細長い紐状の物、布類、固い素材の物は腸に引っかかりやすく危険です。
<やってはいけない対応例>
・無理に吐かせようとする
・口の奥に手を入れて掻き出す
・水や油を飲ませて流そうとする
これらは喉の傷、誤嚥、胃の刺激などにつながる恐れがあります。
ご家庭で焦って解決しようとせずに専門家に頼っていただければと思います。
まとめ|誤飲は予防と早期対応がポイント
犬の誤飲は予防できるトラブルのひとつです。
日頃から、靴下やマスクを床に置かない、オモチャが壊れてきたら早めに交換する、遊んでいるときは目を離さないなど、小さな習慣が大きな事故を防ぎます。
万が一のときも、早めの対応により、内視鏡で愛犬になるべく負担をかけずに取り出せる可能性が高くなります。
当院は誤飲や内視鏡のご相談に懇切丁寧に対応しています。
気になる様子があれば、お気軽にご相談ください。
相模原市中央区のトータルケアが叶うホームドクター『木下動物病院』
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