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内視鏡 症例3:若齢犬、食欲旺盛、数か月に1回ほどの嘔吐、最近の吐血、誤食疑いないとの主訴

症例3:若齢犬、食欲旺盛、数か月に1回ほどの嘔吐、最近の吐血、誤食疑いないとの主訴

バリウム造影(横画像)
空腹のはずなのに、胃が膨らんでいます。
まさか腫瘍…?

 

バリウム造影(縦画像)
胃の形がくっきりしています。異物ではないと言うけれど…試験開腹かな?

 

内視鏡(胃内)
いきなりの開腹は動物に負担があり、手術計画も立てづらくなります。まずは内視鏡で確認。
異物と分かります。吐血の原因は異物による胃粘膜からの出血でした。
巨大すぎて内視鏡での摘出は困難ですので、開腹手術となります。

 

摘出した異物
胃内をすべて占拠するほどの巨大な異物。
これでも前日までは食欲旺盛です。

 

切断した異物
かなり固く普通のハサミでは切れません

 

切断した異物
じゅうたんなどの切れ端を核に人間の毛髪が幾重にも重なって…塵も積もればとはまさにこのことですね。