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再生医療

治療法がないとあきらめていませんか?

当院では、がんに対する活性化リンパ球療法や樹状細胞療法、脊髄損傷などに対する脂肪幹細胞療法などの高度先進医療を利用して、これまで治療を諦めざるを得なかった症例に対する新たな治療法を提供いたします。

 

再生医療(細胞治療)とは?

自分自身の細胞を体外で培養し、病気や怪我の治療に役立てる治療法を再生医療(細胞治療)と言います。これまで、治療法が存在しなかった病気などに対する新しい治療法として注目され、世界中で研究が行われています。ヒト医療においては、厚生労働省の先進医療に認定されており、すでに大学病院や医療機関などの臨床現場において利用が始まっている治療方法でもあります。

再生医療は、本人から採取した細胞を体の外で増やし、生理活性物質や細胞が増えるための足場を加えることで、目的にあった細胞に変化(分化といいます)させた後に、本人に移植することが基本になります。当院では主に2種類の再生医療を行っています。

①免疫細胞療法
動物には生まれつき免疫とよばれる働きが備わっており、体の中に侵入した細菌やウイルスを、体の中から取り除く働きがあります。体の免疫は、癌ができたり、転移したりすることとも、密接な関係があります。体の免疫力が低下した状態では、癌ができやすくなることが知られています。
癌は通常、手術や抗癌剤、放射線で取り除こうとするのが一般的ですが、近年はこれとは別に、動物の体に生まれつき備わっている免疫の力を利用したり、免疫の力を強めたりすることで癌の発症や進展を抑えようとすることが試みられています。これが免疫療法と呼ばれているものです。

免疫療法の4つの特徴
  • 副作用がほとんど見られない
  • 延命効果がみられる
  • 自覚症状の改善が図れる
  • 他の療法との相乗効果

 

②幹細胞免疫療法
動物の体には、さまざまな器官や臓器などに変化する(「分化する」といいます)細胞が存在します。この細胞は幹細胞(かんさいぼう)と呼ばれ、幹細胞療法とは、この細胞を体外で培養し、イヌやネコの体に戻してあげることで、失われた臓器や怪我の再生を行う治療法です。
幹細胞療法では、2種類の幹細胞を利用します。ひとつは骨髄に含まれる骨髄液中に存在する骨髄幹(こつずいかん)細胞、もうひとつは皮下脂肪の中に含まれる脂肪幹(しぼうかん)細胞です。 骨髄や皮下脂肪由来の幹細胞は、骨や、軟骨、筋肉や心筋細胞、そして血管を形作る細胞に分化することが知られています。幹細胞療法は、これらの分化する能力を利用することで、自分の細胞から必要な器官や臓器を「再生」させる治療法なのです。

治療対象疾患例

椎間板ヘルニア、炎症性腸疾患(IBD)、自己免疫疾患、腎不全、肝不全、膵炎、アトピー性皮膚炎など
その他様々な疾患で適応可能となりうる、発展途上の治療法です。
治療法がないと諦める前に、当院へご相談ください。
参考:株式会社J-ARM(http://j-arm.biz/)

 

活性化リンパ球(CAT)療法

イヌ、ネコの血液(10-12ml)からリンパ球を回収し、薬剤を加えてリンパ球の活性化・増殖を行ないます。2週間後、およそ1,000倍に増えたリンパ球を洗浄・回収し、点滴で体内に戻します。

 

脂肪幹細胞療法(ADSC療法)

脂肪幹細胞は皮下脂肪に存在しています。動物から脂肪組織を少しだけ採取し、幹細胞を単離、細胞を培養します。2週間かけて細胞の数を増やしてから、細胞を集め、洗浄して、患部への直接の注射や点滴によって体内に投与します。

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