整形外科(専門医外来)
当院では2013年より整形疾患のための専門外来を開設しています。
歩き方や関節などに不安を抱えているワンちゃんは驚くほど多いものです。
整形外科は専門性の高い分野ですので、整形外科を専門的に勉強している先生をお招きして診察をしていただいています。
一般臨床医とは違った、専門医の目線で、きめ細やかな診断、説明をじっくり納得いくまで実施いたします。ささいなことでも気になる症状や疑問がある方は是非ご活用ください。
診察をご希望の方は事前に電話にてご予約ください。
専門医のご紹介
整形外科 安川 慎二(やすかわ しんじ) 獣医師、博士(獣医学)
犬たちにとって「走ること」や「遊ぶこと」は、生活の中でとても大切です。
言葉を発することができない彼らが示すサインを的確に見極め、本当に手術が必要な場合に最高水準の治療をしてあげられるよう外科技術を研鑽してきました。
また、的確な診断や手術の適応の可否の判断だけでなく、まずは飼い主さんに大切な家族の病状をきちんと理解してもらうことも大切だと思っています。
足を痛めても、また元気に走れるように最良の治療を一緒に考えたいと思います。
【経歴】
2009年:麻布大学獣医学部獣医学科卒業
2009〜2012年:辻堂犬猫病院 勤務医
DVMsどうぶつ医療センター横浜 整形外科研修医
2012〜2020年:DVMsどうぶつ医療センター横浜 整形外科
2012〜2016年 日本大学大学院獣医学研究科獣医学専攻博士課程(社会人大学院生)
研究テーマ:犬の膝蓋骨内方脱臼において生じる骨変形と病態の解析
2016年〜:日本大学獣医外科学研究室 研究員
2021年〜:DVMsどうぶつ医療センター横浜 総合診療外科 整形外科部門
Orthodex代表[Orthopedic Disorders’ Experts]
整形外科手術 執刀件数:1,350件(2022年5月時点)
【学術論文】
- Evaluation of bone deformities of the femur, tibia, and patella in toy poodles with medial patellar luxation using computed tomography. Vet. Comp. Orthop. Traumatol., 2016; 29, 29–38.
- Epidemiologic study of dogs with the displacement or deformity of the medial and lateral fabellae in Japan. Jpn. J. Vet. Res., 2016; 64, 39–49.
- Morphological analysis of bone deformities of the distal femur in toy poodles with medial patellar luxation. Vet. Comp. Orthop. Traumatol., 2021; 34, 303–311.
【学会発表】
- Evaluation of Bone Deformity in Dogs with Medial Patellar Luxation Using Computed Tomography, ACVS Veterinary Symposium, October 24–26, 2013 in San Antonio, Texas, oral presentation.
- The relationship between deformities of the distal femur and pathological severity in dogs with medial patellar luxation, ECVS annual meeting, July 2–4, 2015 in Berlin, Germany, poster presentation.
- Clinical Outcome of Distal Radial and Ulnar Fractures in 111 Toy and Miniature Breed Dogs Using 2.0mm or 2.4mm Locking Compression Plates, ACVS surgery summit, October 17-19, 2019 in Las Vegas, Nevada, poster presentation.
その他国内での学会発表多数
【受賞】
- 平成27年度 神奈川県獣医師会学術大会
「わが国における犬の膝蓋骨内方脱臼についての疫学的調査」 学術奨励賞
- 第94回 獣医麻酔外科学会
「犬の前十字靭帯断裂における脛骨近位部の骨形態の評価 –単純X線画像による犬種間の比較–」 アワード受賞