猫の口内炎・よだれ・口臭は注意サイン|3つの症状と改善へのポイント
猫がよだれを垂らしたり、口臭が強くなったり、食べるまでに時間がかかるようになると「どこか具合が悪いのでは…」と心配になりますよね。
こうした変化の背景には、口の中の痛みが隠れていることがあります。
特に口内炎は強い痛みを伴いやすく、食欲低下やよだれ、口臭など多くのサインとして現れます。
相模原市近隣でも、猫の高齢化や多頭飼育による発見の遅れといった背景から口内炎やよだれに関するご相談が増えています。
早めに異変に気づき、適切な治療につなげることで、猫の生活の質(QOL)が大きく変わります。
今回は、症状ごとのポイントや受診の目安、歯科治療の内容までわかりやすくご紹介します。

■目次
1.症状別に知っておきたい猫のお口のトラブル
2.こんな症状は受診を!気づきやすいチェックポイント
3.放置すると全身に影響|食べられない状態が続くリスク
4.検査と治療|相模原市で受けられる歯科に強い動物病院のアプローチ
5.ご家庭でできる予防・ケア・再発防止
6.まとめ|よだれ・口臭の異変に気づいたら早めに相談を
症状別に知っておきたい猫のお口のトラブル
猫のよだれや口臭、食べづらさには「口の中の炎症」や「痛み」が関わっていることが多くあります。ここでは、特に相談の多い口内炎・口臭・よだれについてわかりやすく整理してご紹介します。
<猫の口内炎>
猫の口内炎は、口の中の粘膜に炎症が起こることの総称で、その中でも多いのが「歯肉口内炎」です。
歯肉口内炎は歯ぐきから口腔内全体にまで炎症が広がるタイプで、強い痛みを伴う進行性の病気として知られています。
発症には以下の要因が考えられ、複数の要因が重なるほど慢性化しやすくなります。
・口の中の細菌に対する体の過剰な免疫反応
・歯垢・歯石による刺激
・猫カリシウイルスや猫白血病ウイルス(FeLV)、猫免疫不全ウイルス(FIV)感染 など
慢性化した猫の口内炎は自然に治ることはほとんどなく、放置すると食欲低下が続き、よだれが増えて口臭も強くなるなど、生活に大きな支障をきたします。
<猫の口臭>
口臭が強くなるのは、炎症や細菌の増加によるものです。
口内炎や歯周病が背景にあるケースが多く「昨日よりも鼻につくニオイになっている」と感じたら、すでに炎症が進んでいる可能性があります。
「一時的な症状」「単なる加齢」と放置せずに、痛みや感染のサインとして受け止めることが大切です。
<猫のよだれ>
痛みで口を大きく開けたままにしてしまい、よだれが垂れやすくなります。
炎症が強いとよだれが泡状になったり、血が混ざったりすることもあります。また、よだれで口元が汚れ、毛並みや皮膚の状態が悪くなるケースも見られます。
口内炎・口臭・よだれといった変化は、どれも猫が不快感を抱えているサインです。
また、口内炎に似た症状でも、歯周病だけでなく口腔内腫瘍・異物・代謝性疾患などが背景にある場合もあります。見た目だけで判断することは難しく、原因が複数重なっていることも少なくありません。
こうした点からも、早い段階での診察が状態の見極めに役立ちます。
こんな症状は受診を!気づきやすいチェックポイント
これらは日常の生活の中で変化として現れやすい行動です。変化が積み重なることで食事量や元気に過ごせるかどうかにも影響しやすいため、普段の様子を少し意識して観察してみましょう。
✓食べるまでに時間がかかる
✓いつもの半分しか食べない
✓よだれが増えて口元が汚れやすい
✓口臭が強くなる
✓口元を触られるのを嫌がる
✓毛づくろいが減る
✓体重が落ちてきた
シニア猫は食べる量の減少などの変化が加齢と重なり、疾患のサインを見過ごしてしまうことがあります。
また、年齢にかかわらず猫は本能的に弱みを見せにくい動物なので、オーナー様がこのようなポイントを気にかけてあげられると良いですね。
放置すると全身に影響|食べられない状態が続くリスク
口内炎の痛みによって食事がとれない状態が続くと、体重が落ちて栄養状態が低下し、免疫力も弱まりやすくなります。
とりわけシニア猫では体力が落ちやすく、一度食べられない日が続くと回復に時間がかかることも少なくありません。
すると、炎症がさらに悪化する悪循環に陥り、脱水や内臓への負担が増えることで腎臓・心臓に影響が及ぶこともあります。
また、お口のトラブルは歯周病とも深く関係しています。歯周病が進行すると細菌が血流に乗って全身へ広がり、心臓や腎臓に負担をかけると考えられています。
お口の状態を整えることは全身の健康を守ることにもつながり、愛猫が日々を快適に過ごすための大きな助けになります。
検査と治療|相模原市で受けられる歯科に強い動物病院のアプローチ
診察では、まず視診で口の中の炎症や歯石の量を確認します。必要に応じて血液検査を行い、感染の有無や全身状態を確認します。歯科レントゲンは歯の根や顎の骨の状態を評価できるため、痛みの原因をより正確に判断できます。
治療は症状や原因によって異なり、オーナー様と相談のうえ、このような治療方法が選択されます。
・抗炎症薬や鎮痛薬による痛みの軽減
・細菌感染が疑われる場合は抗生物質
・歯石除去(スケーリング)や抜歯による根本改善
・重度のケースでは免疫抑制療法
歯肉口内炎に関しては、歯科処置と内科治療を組み合わせることで改善が見込めます。
当院は、相模原市内でも歯科診療に特化した設備を充実させており、麻酔下での安全な歯科処置を行えます。麻酔処置の前には血液検査などで全身状態を確認するため、シニア猫にも負担をかけにくい形で治療を進めていただけます。
当院の歯科診療についてはこちら
手術に伴う麻酔についてはこちらで解説しています
ご家庭でできる予防・ケア・再発防止
口内炎や口臭、よだれの症状が見られた際は、ご家庭ではこのようなケアができます。
・ウェットフードやふやかしたフードなど、食べやすい食事にする
・平皿や浅めの食器で負担を減らす
・給水器や複数の水飲み場で飲水量を確保する
・症状が落ち着いてきたら、優しい口腔ケアを少しずつ取り入れる
こうしたケアや工夫にくわえ、日々のお口のチェックが何より大切です。
動物病院で定期的な歯科チェックを受けていただくと、口内炎や歯周病の兆候をいち早く見つけることにつながります。
当院ではクリーニングや治療にくわえて、歯みがきやホームケアのサポートもしています。専門家からケアのコツを知ることで、生涯にわたって猫のお口を守る力になりますよ。
まとめ|よだれ・口臭の異変に気づいたら早めに相談を
猫ではお口の病気がよく見られ、シニア期は加齢変化と重なって症状を見過ごしやすい傾向があります。
さらに、繰り返しやすく治りにくい性質があるため、日々のケアと定期的な歯科チェックが暮らしやすさを保つ鍵になります。
その中でも、口内炎や歯周病は進行すると痛みだけでなく全身の健康にも影響するので注意が必要です。しかし、早い段階で適切な治療を行うことで、再び快適な日常を取り戻すことも十分に可能です。
歯科診療に強みをもつ当院では、予防から治療、ホームケアの相談まで総合的にサポートしています。「よだれ」や「口臭」など些細なことでも気になる変化があればお気軽にご相談ください。
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