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2023.07.20動物と快適に過ごしていくために🌈

こんにちは☀️

動物看護スタッフの井上舞香です。7月に入り、いよいよ夏が来ましたね🍉🌻

 

そろそろ本格的にエアコンを入れようかなと考えている方はいませんか?

はたまたもうエアコンを入れてしまったと言う方!エアコンの前にまずは扇風機でワンクッション挟んでいきましょう!

人は快適な道を選びがちですが、その快適な道を選ぶことで苦しむ生き物たちがいます。それにはもちろん私たち人間も含まれています。野菜の価格上昇などの物価高騰や気温上昇で困っている方はたくさんいると思いますが、その環境を作っている原因は私たち人間にあるのです。

今すでにエアコンをつけている方、全員が扇風機に変えるだけでほんの少しではありますがこの現象を現状維持、または遅らせることができます。仮にエアコンをつける場合、理想は28°Cです。ですが、今まで24°Cで過ごしてきた人がいきなり28°Cは暑く感じますよね。そんな時は1℃ずつでいいので設定温度を上げていきましょう!

 

私がここまで扇風機を薦めるには訳があります。

当院はSDGs認定動物病院に認定されており、相模原市も積極的に取り組んでいる市です。

そもそもSDGsとは、持続可能な開発目標のことを指します。簡単に言うと、世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題を課題とし、それを2030年までに世界中のみんなで協力して解決していこう!と言うことです。

当院では、駐車場でのバリアフリーや、寄付型自動販売機の設置、ネット通販の活用やビニール袋の廃止、太陽光発電の活用などの保全活動などを行っております。

 

また、私は海洋系の専門学校で環境問題のことを学び、今起きていることの事の重大さを知りました。

そこで、今回はエアコンの温度設定による環境の変化、わんちゃん猫ちゃんがいるお家での温度管理と注意事項について話していこうと思います!

 

■脱炭素化(カーボンニュートラル)を目標として。

現在、日本は脱炭素化(カーボンニュートラル)を目指しています。

脱炭素化とは、地球温暖化の原因となる代表的な温室効果ガスである二酸化炭素をゼロにしよう!と言う取り組みです。

これらの活動の一貫として、風力発電やソーラーパネル、電気自動車など、さまざまな商品が開発されてきました。もちろんこれらを有効活用していくに越したことはないですが、コストがかかりますし限度もありますよね。商品の有効活用も大切ですが、一番リーズナブルで気軽に始められることをすることも微力ではありますが、大切だと考えます。

 

そこで、今回はエアコンの温度設定による環境の変化、わんちゃん猫ちゃんがいるお家での温度管理と注意事項について話していこうと思います!

 

■エアコンの温度設定による環境の変化

 ○エアコンを使う上での理想的な温度

 夏:28℃

 冬:20℃

 

○なぜこの温度がいいのか。(夏の場合)

  ・熱中症にならないぎりぎりの温度だから。

  ・温度を上げれば上げるほど電気の消費量がへり、電気代が下がる。

   また、CO2の排出量も減る。

  ・設定温度を1℃上げるだけでCO2の排出量を約8kg削減され、消費電力は約13%減少する。

   年間だと、7.8kg削減される。

 

○1kgCO2はどれくらいの量なのか。日常で例えると・・・

 ・テレビを20時間見たのと同じくらい。

 ・4人家族が使用する5日分の水道代。

 ・ドライヤーを10回分使用したのと同じくらい。

 

 

■わんちゃんネコちゃんがいるお家での温度管理と注意事項

○わんちゃんネコちゃんが快適な温度

夏:22℃〜27℃

冬:20℃〜24℃

人よりも温度幅が広いと思いますが、わんちゃんもネコちゃんも人間と同じでそれぞれ心地いい温度が違います。25℃にしても浅い呼吸をする子もいますので、そこは様子を見て調節してあげればなと思います😌

 

○冷暖房器具を使う上での注意事項

・人感センサー

→人感センサーは人には反応しますが、わんちゃんネコちゃんには反応しない場合があります。搭載されている機械の場合、人感センサー機能を停止させて運転させる方がいいかもしれません。

 

・クーラー病

→わんちゃんネコちゃんだけでなく人間にも該当しますが、外気との温度差によって食欲不振や下痢、嘔吐につながるようなクーラー病と言うものがあります。特に、子犬や子猫、小型犬、老犬は気温の変化に敏感な為かかりやすいと言われています。

 

・飲み水はいつもより多めに設置する

→こまめに給水できるようにしておきましょう。頭数+1をお勧めします。

 

・扇風機やサーキュレーターを活用する。

→扇風機やサーキュレーターを活用することで、空気の循環ができます。空気の循環を良くする事で、必要以上に設定温度を上げ下げする必要がなくなる為、節電にもなります。

 

・ヒーターとストーブは短時間のお留守番でもつけない。

→わんちゃんネコちゃんが何らかの弾みでヒーターやストーブを倒してしまう可能性があります。最悪の場合、火事につながることもあります。

 

 

いかがだったでしょうか?

人と動物の快適な温度は全く同じではないので、様子を見ながら調節していただければと思います🌼

また、快適だから良いと言っても上記で挙げたような病気になる可能性もありますので、適度な使用が最適かと思います😌

 

わんちゃんもネコちゃんも人と同じように熱中症になりますので、何かございましたらすぐにご来院下さい。

また、当院はSDGs認定動物病院として、エアコンの設定温度を少し高めに設定しています。待合室が暑い可能性がありますが、ご了承ください。入院やホテルの子たちは快適に過ごせる温度に設定していますのでご安心ください😊

ご拝読ありがとうございました😊